ドリップコーヒーから始めよう

日記

弱者男性なんて言葉が近年多く使われるようになっている。
ちょっと前ならチー牛って言われてたような人が、今度はステータス全体を蔑まれるような言葉だ。

具体的には「貧困・独身・障害・不細工」の要素を抱えた男のことを言うらしい。
最近は恋愛弱者のことを言うことが多いように感じるけどね。

去年の頭ぐらいから男の弱さについて考えることが多くなった。
きっかけは中学からの友達である東君から紹介された村上龍の『すべての男は消耗品である。』というエッセイ集を読んだことだ。
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僕はこの本のことを今でもバイブルだと思っているし、本当に共感できる部分が多いから大好きだ。

何が言いたいのかというと、今の男たちは本当に辛い世の中を生きてるなぁってこと。

モテなかったり能力が低い男なんて昔からごまんといたと思うんだ。
でもそんな人たちって、昔なら自分のコミュニティで馬鹿にされたり迫害されたりするだけだったはずだよね。

それなのに、今はやれチー牛だ弱者男性だ、まるでそういった人種であるかのようなレッテルを世間の共通認識のように貼られちゃって、惨めな思いをする場面が増えたと思う。

しかも、そんなレッテルのせいで男たちは傷の舐め合いを始めてるじゃないか。
こんな悲しいことがあっていいのかな?

言うまでもなく、僕はそんな弱男たちが気に食わない。
そんな醜いことをする暇があったらもっとやるべきことがあるんじゃないかと思ってる。

かく言う俺だって弱者男性の仲間に入る。
不幸自慢じゃないけど、お金だってないし、顔も良くない、低身長で要領も悪い。
生まれ持った何かで恵まれたと思ったことなんて無いに等しいね、ごめんよお母さんお父さん。

それでも嘆いてばかりじゃダメなんだ、前に進まなきゃ。
臭い言葉だけど本当にそれしか無いんだと思う。

よく自己啓発本とかYouTuberが言ってる「お金」とか「モテる」とか、そんなことじゃ無いんだ。

無気力でカッコ悪いのが一番ダメなんだよ。

何か秀でたものがなくたっていいし、モテなくたっていい。
ただ、自分に誇りを持てるような「かっこいい」と思えるようなことを続けてほしいと世の男たちには思う。

その結果「ダサい」って言われたっていいんだよ、みんなの中には「モテるために筋トレ必死にやってるなんてダサい」と思ってる人もいるだろ?
まあ、正直俺は思ってる笑

それでも斜に構えて、自分は何もしてないくせに卑屈になったり他人を批判したりするような人生にだけはなりたくない。

小さなことでもいいんだ、まずは日々の暮らしにこだわりを持つことから始めてみるといいんじゃ無いかな。
いつもテキトーに買ってるインスタントコーヒーを少し美味しいドリップコーヒーにするとかさ。

そんな連なりがカッコいい男の像に向かっていくことを俺は信じてる。
明日も頑張ろうね、おやすみ。

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